【新時代の流れを知る】「お金2.0」を読んで

書評




 

 

「お金」  お金に目がくらんだ人のイラスト(女性)

 

とても大事ですね。

「お金」が無ければ、何もできません。

ご飯も食べられませんし、寝床もありませんし、服も買えません。

お金が無ければ、不安にもなります。生きていけないのですから。

だからこそ、みんな「お金」を稼ぐために朝から晩まで必死に働いて、報酬と言う形で「お金」をもらいます。

 

つまり、「お金」を通して生活している以上私たちはお金に縛られて生きているのです。

 

しかし、本当に「お金は大事」なのでしょうか?

 

「お金は大事」

もしかしたら、その概念は過去の人々がつくった幻想かも知れません。

お金が無ければ、生きることも、楽しむこともできないという時代はもうすぐ終わりに近づいているのかも知れない。

そんなことを思わせてくれる、これまでの自分の固定観念をぶっ壊してくれた本があります。

詳細な話は読んでいただいた方が早いと思うので、概観だけをざっくりと紹介します。




お金とは?

お金は大事。普通に生活していたら、そんな常識は誰でも知っていますよね。

でも、なんでお金って大事なのか知っていますか?

お金が価値を持ったのには歴史があります。

お金の歴史

もともと私たちの先祖は物々交換によって価値の交換をしていました。しかし、食べ物同士で交換しているとそれが腐ることもあるし、古い、新しいといった曖昧な基準もあるので明確に価値を測るのは難しく感じられるようになりました。それから、人々は価値の伝達のために貝殻を使ったり、金属を使うようになっていきました。そして最終的にたどり着いたものがこの紙幣と硬貨でできた「お金」なんです。

発展する経済の五代要素

実は経済が発展するには、一定の条件があるそうです。

これらが経済が発展するために必要な5つの要素です。

1.報酬(インセンティブ)

例えば、お金。働くとお金がもらえる。だから人が働くようになります。ここはお金ではなくとも大丈夫ですが、働く目的として何かしらの報酬を設置しておく必要があります。

2.階層(ヒエラルキー)

世の中には年収偏差値といった数値で表して人と比べることができるものがあります。この数値を人と比べることができるからこそ、人よりもっと働いてお金をもらう、もしくは勉強して偏差値をあげる。それが相互作用することで、お互いが成長していきます。

3.変化(リアルタイム)

人間の脳は同じ状況に飽きるといった性質があります。その飽きを無くすための変化。例えば現代でいえば時代の流れなどですかね。変わるからこそ、人を飽きさせない。

4.不確実性

10年後の未来を予想することはできません。もし、明日地球が滅ぶと知っていて今日一生懸命働くと言う人はあまりいないでしょう。人は先がわかると行動に抑止力がかかってしまいます。そうなると経済が止まってしまう。先がわからないからこそ、人が動くという原理です。

5.交流(コミュニケーション)

階層の部分でも話しましたが、競争を生み出すことは成長を促しますが、それだけでは辟易してしまうと言うのが人間と言うものです。交流することで、自分の存在を認識させ、安心させることでまた新たに経済を動かす原動力を生み出します。

 

以上の5つの要素があることが発展する経済の特徴であると著者の佐藤氏は言います。

現代のお金の役割

では現代においてのお金の役割はなんなのか。先ほどで言う報酬に当てはめてもいいですし、その先にあるものでもいいです。例えば、子供の養育費、旅の旅費、欲しい服を買いたいなどなんでも当てはまりますが、結局は間接的にお金が関わっています。これが現代におけるところのお金の役割です。

テクノロジーとつながるお金

分散化

まずはインターネットによってこれまでのパワーバランスが崩れているという現状。

これまでのお金の流れは、情報を持っているものがその情報を使ってお金を得ると言うのが常套手段でした。つまり中央集権化の状態。

(※世間的に大きい企業と言うイメージがあったためこれらの職種を出しました)

今までは彼らしか知り得ない情報があったからこそこういった大企業の権力は本当に大きいものだったのですが、現在はインターネットでありとあらゆる情報に誰でも触れることができます。

誰でもが情報に触れられると言うことは、それだけビジネスの幅が広がると言うことです。つまり、中小企業やベンチャーでも大企業に勝つことができるチャンスでき、下克上が可能になったのです。

これは企業だけではなく個人にも当てはまることです。個人の台頭については次の「価値主義の台頭」で紹介します。

テクノロジーの発達

これまでのテクノロジー

自分で管理しなければならなかった「お金」も銀行の管理テクノロジーの発達によって常に預けておくことができ、お金の安全性が確保されました。他にも、電子マネーやクレジットカードの発達によって現金を持っていなくても支払いができるようになりました。ただし、これらはあくまで今までの「お金」という概念の中での話。

これからのテクノロジー

じゃあこれからはどうなのと言うと、テクノロジーの発達によって中央での管理者を持たないブロックチェーン型の仮想通貨が代替する、今までのそもそものお金の概念が崩壊した時代がテクノロジーによって作られるということです。ブロックチェーンとはデータを守る一種の技術のことで、簡単にいってしまうとすんごく難しい暗号を使って中央管理者を持たずに通貨を守ろうというものです。その通貨はスマートホンの中に存在する仮想のものなので盗まれる心配も、なくす心配もありません。現金に囚われていた人たちからすれば考えられない状態です。

価値主義の台頭

価値主義とは

価値は3種類に分類することができると言います。

  1. 有用的な価値(金融、経営、会計などでいう実用的な価値)
  2. 内面的な価値(愛情、興奮、共感などの個人的な価値)
  3. 社会的な価値(社会の持続性を高めるような価値)

これまでは資本主義によって、有用的な価値しか求められていなかったものの、これからは個人の感情を重視した内面的な価値や社会的な持続性を重視した価値といったものが重要になってくるという、佐藤氏。

そしてすでにこれらの時代は始まっているといいます。例えば、YouTuber。彼らの活動は言ってしまえば娯楽でありこれまでの時代では重要視されないものだったものの、インターネットの発達によって多くの人が見てくれ、そこに面白いと言った興奮や共感を呼び出すことができるようになっている。そしてそれが収益化されていると言った点ですでに価値主義の時代は到来しているのだとか。

つまりこの1だけでなく、2・3の価値が評価されるというのが価値主義です。

価値と価値が交換される時代

この価値主義が主流になっていく中で、これからは価値と価値が交換される時代になっていくのです。

というのも、今まではお金によってご飯を食べたり、服を買ったりしていたものの、価値主義の時代においては価値のある人間はお金ではなく価値で払うと言った行為が可能になるのだとか。

例えば、人を笑わせることができる人は価値があるから、ご飯はその価値で払うことができる。金銭的なやり取りはなし。逆に、人のいうことしか聞けない人は誰も価値を感じられないからうどん1000円、という風に。

これはすごく極論であり、まだ時間がかかるとは思いますが今まさにこれが現実味を帯びてきています。

というのも、実際に資本主義と価値主義をミックスしたようなサービスも生まれています。

VALU(金髪起業家の人がやっちまったやつですね。)

お金に縛られない生き方

人生に意義を持つことが大切に

価値主義の時代においては、人生に意義を持つことが大切だと言います。例えば、歌手になりたければ、一生懸命歌ってそれを公開しすごいと思ってくれる人がいればその人には価値があることになります。

そこに生まれた価値で価値を売買するなんていう時代がくるかもしれません。その歌手の価値を買った時の1価値は100円だけど、今は1価値が1000円だから売る。なんていう今でいう株式の取引のようなことも起こり得ると、佐藤氏は言います。

これまでとこれから

これまでお金こそが至上であり、なければならなかったものの、これからの時代は価値こそが大切になる。だからこそ、自分の人生に意義を見出して自分自身に価値を持たせなければならない。

大企業に入って一生懸命働き、高給取りになれたらなぁ。なんていうのが、僕の考えだったのですが結局それは、大企業に入って働く人が側から見てかっこいいのであって、自分の物差しで測っているかと言えばそうとは言えないかもしれません。

自分の選択や行動は自分の物差しで測ることが、次世代で大切である自分の好きなこと、やりたいことを全力で突き詰めていくことがこれからの時代には大切なんだと教えてくれるそんな一冊でした。

実際にこの本にはもっとテクノロジーとお金の関係や、価値主義、資本主義についての内容が載っています。興味ある方はぜひ一読してみることをお勧めします。